院長の部屋

スポーツ外傷とスポーツ障害

2023年05月08日(月)
スポーツで起こる怪我には「スポーツ外傷」「スポーツ障害」があります。
 
スポーツ外傷は、1回の大きな力で生じる怪我で、骨折、捻挫、打撲、肉離れ、靭帯損傷、脳震盪(しんとう)、臓器破裂などがあります。手術を必要とすることも少なくありません。
 
一方で、スポーツ障害は、繰り返す小さな力で生じる怪我で、疲労骨折、腱の付着部炎(膝蓋腱炎、アキレス腱炎など)、テニス肘、野球肘などがあります。多くが適切に保存療法(薬物療法、運動療法、装具など)を行えば改善します。
 
外来へ来られる患者さんの多くは、スポーツ障害です。一般的な診察に加え、スポーツ種目、練習メニュー、練習量、運動時の姿勢などを確認させて頂き、運動量の最適化、ストレッチなどの運動指導をさせて頂き、また必要に応じてお薬やブロック注射、装具などを提案させて頂きます。適切な診断がされず、初期治療を誤ると障害が残ることもあるので、注意が必要です。
 
ずれの大きな骨折や自然修復が期待されない靭帯損傷(前十字靭帯損傷など)は、手術が必要なことが多いです。通常のレントゲンでは、診断が難しい場合もあるので、症状が続く場合は、詳しい検査(CTやMRIなど)を受けるようにしましょう。











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